デバッグをする際、試験用に値を変更しながら動作を確認する機会は多々あるかと思います。
「値変更を自動で実施できたら・・・」
そんな風に感じた事はないでしょうか?
今回の記事では、そんな悩みを解消する方法をご紹介します。
どの様に値を変更するか?
デバッグ中に値を自動で変更するためには、
実は「条件付きブレークポイント」を使用することで実現できます。
Eclipseでの条件付きブレークポイント設定方法 Eclipse では、デバッグの際特定の条件を満たした場合のみ処理を中断させるよう、ブレークポイントに条件を付けることが出来る。 ...
通常は処理中断のための判定式を条件として記述しますが、
任意の値設定処理を記述することで、自動で値を変更することが可能となります。
具体的な設定内容
基本的には上記のように条件式を設定します。
値の設定処理を記述し、最後の処理として「return false;」にて boolean 値を返却します。
「’true’の時に中断」として設定しておき、上記のように無条件で「false」を返却するように設定しておけば、処理を中断することなく値設定処理が可能となります。
任意のインスタンスに値を設定することも可能です。
デバッグする際に便利な方法ではありますが、処理が中断せずそのまま値が書き換わります。
設定したまま忘れてそのまま試験を実施したりすると、本来の意図とは違ったテストとなってしまい、そのまま気づかずに試験完了。・・・なんてことにもなりかねません。
使用する際には、そのあたりに注意してください。
おまけ
値の変更等だけでなく、コンソールやログへの出力処理を記述すれば、デバッグ用に値を出力する事も可能となります。
値の確認のため、わざわざソースにデバッグ文を追加して・・・といった手間や、デバッグ後に消し忘れてそのまま商用に・・・なんてことも回避できます。